2019年5月28日にAndroid版、6月25日にiOS版の配信が開始されたパズル・ミステリーアドベンチャーゲーム『COLOR PIECEOUT』(読み:カラーピーソウト)。
ある程度プレイしてみたので、感想や評価などを書いてみようと思います。
公式サイトはこちら↓
- アニメや演出に力が入っている
- グラフィックの雰囲気は『レイトン』シリーズに似ていて親しみやすい
- パズルで”ひらめき”を集め、事件を解決していく
- ストーリーとパズルを1つずつ交互に進めるのはおすすめしない
- おすすめの進め方
- パズルのコツ
- ストーリーを進める際に必要な”ひらめき”数
- さいごに
アニメや演出に力が入っている
オープニングやストーリーの区切り部分に挿入されるアニメーション映像はもちろんですが、ストーリーや登場人物たちの魅せ方などは特に力が入っているように見受けられました。
ムービー以外のゲーム中には、要所々々で小気味よく動くキャラの立ち絵やカットイン演出、重要キーワードの強調表示などなど、やや冗長になりがちな会話パートも楽しく読み進められよう配慮されています。
ゲーム中はフルボイスではありませんが、落ち着いたカフェミュージック調のBGMはよくマッチしており、サウンド面も申し分ありません。
グラフィックの雰囲気は『レイトン』シリーズに似ていて親しみやすい
グラフィックはおそらく、ゲームのテーマが似ている『レイトン』シリーズを意識されているのではないかと思われます。
キャラクターの等身やデザイン、陰影や色使いなどの雰囲気は、一瞬『レイトン』シリーズかと勘違いしてしまうような感覚になりました。
(私はニンテンドーDSで発売された『レイトン』シリーズの初期3部作をプレイ済みのため、余計にそう感じてしまいます)
しかし、それ故に親しみやすく、演出やボイスなども相まりすごく安心感があります。
特に、好奇心旺盛で明るい主人公リリィの魅力はひときわ輝いており、プロローグを終える頃には心を掴まれていました。
※ちなみに、『レイトン』シリーズの開発元は株式会社レベルファイブ、本作『COLOR PIECEOUT』の開発元はアクセルゲームエンターテインメント株式会社と異なっていますので、似ている部分はあれど作品としては全くの別物です。
パズルで”ひらめき”を集め、事件を解決していく
ストーリー中の登場人物に聞き込みや会話をするには、”ひらめき”ポイント(以下、”ひらめき”)が必要になります。
この”ひらめき”はパズルを解くことで入手することができ、ストーリーを進めるためには必ずパズルを解いていく必要があります。
※”ひらめき”は課金で直接購入できず、パズルを無視してストーリーだけを進めることはできないようでした。
また、ストーリーを進めていくと、進捗状況に応じてパズルのお助けアイテムやコイン、”ハート”(本作のスタミナ)を獲得できます。
つまり、パズルを解くことでストーリーを進めることができ、ストーリーを進めることでパズルがクリアしやすくなる・挑戦しやすくなるシステムになっています。
ストーリーとパズルを1つずつ交互に進めるのはおすすめしない
上記のシステムの中で最も気になった部分なのですが、ストーリー進行の途中で行うパズルが話の腰を折っている(ストーリーで進行中の謎を解こうとする思考の邪魔になっている)ように感じました。
というのも、普通に両方進めようとすると登場人物たちとの会話を1つ終えるたびにパズルを1つ解くことになるため、1人と会話→パズル1つを解く→1人と会話→パズル1つを解く→1人と会話→……、というパターンで進みます。
すると、その会話ごとの間にはさまれるパズルがストーリーの謎を解こうとしている思考を邪魔し、パズルを解き終わったあとに「ここまでってどんな話しの流れだったっけ?」という状態に陥ることがしばしばありました。特に佳境を迎える事件の解決パート中は、このパターンに苦しめられます。
一応、これまでの話しの流れや要点などを確認できる機能もあるのですが、やはり一番の見せ場である解決パートなどは中断せずスムーズに進めたいものです。
これは人によって個人差があると思われますが、私個人としては「(ストーリーとパズルを1つずつ交互に進めると)ストーリー進行の間にはさむパズルが邪魔でストーリーにうまく集中できない、集中しづらい」という状況になることがとてもストレスに感じました。ストーリーや演出面が良いだけになおさら。。
また、パズル部分はストーリーや登場人物との関連性が薄く、”何か唐突に別のことをやらされているような感覚”を覚えます。
あくまで個人的な見解ですが、「マッチ3パズル自体がストーリーや設定とうまく噛み合っていない(ような気がする)」ので余計にそう感じるのかな、と思いました。
(ちなみに『レイトン』シリーズをプレイしていた時は、多種多様なパズルがその時のシチュエーションごとに最適化されていたのでほぼ違和感がなく、上記のようなストレスは感じませんでした)
そんな風に感じた本作ですが、以下のような進めるとほぼストレス無く楽しむことができます。
おすすめの進め方
- 先にパズルをまとめてクリアし、ある程度”ひらめき”を溜める
- ”ひらめき”が溜まってからストーリーを一気に進める
- (区切りの良いところで1に戻る)
パズルパートはストーリーの中身とは特に関連しておらず、クリアして”ひらめき”を集めることが最大の目的となっています。
そのため、上記のようにパズルとストーリーを別物として捉え、それぞれをある程度まとめて進めていくようにすると頭の切り替えがスムーズになり、パズルとストーリーの両方をストレス無く楽しむことができました。
ちなみに本作のパズルはスタミナ制となっていますが、ステージをクリアできなかった時に初めてスタミナ(本作では”ハート”)が減る仕組みになっています。
※クリアできなかった時は、コインを使って追加で5手増やし延長戦をすることもできます。その場合、スタミナは減りません。
そのため、クリアし続けている限りずっとパズルを続けられ、最初から大量の”ひらめき”を集めることが可能です。
ただし、スタミナが0の時はパズルに挑戦できません。スタミナは時間経過での回復を待つか、コインを消費して回復します。コインはゲーム中でもそれなりに獲得できますが、それでも足りない場合は課金して追加購入することもできます。
個人的には、時間経過でスタミナ回復を待つ間にストーリーを進めていくと効率よくプレイできるので、まずはこちらの方法でプレイしてみることをおすすめします。
パズルのコツ
実際にプレイしてみて気づいた、パズルをクリアするコツをまとめてみました。参考程度にどうぞ。
- 基本的には4マッチ以上で生成される”クラッカー”や”ボム”などの範囲爆破系を積極的に使っていく
- 範囲爆破が連鎖のきっかけとなり、さらに爆破系ピースが生成されることが多い。
- インコの絵を取るなら、”クラッカー”や”ボム”などの範囲爆破と、消せる範囲をコントロールしやすい3マッチ消しを活用する
- 隠れている部分をピンポイントで狙いたいときは、その部分を3マッチで少しずつ崩していくのも良い。
- 車を外に出すなら、車の下を優先的に崩していく
- 縦の3マッチで一気に進めるのはもちろん、範囲爆破で車の周辺ごとまとめて吹き飛ばすのもおすすめ。
- 指定されたピースを取っていくなら、レインボースター(又は、範囲爆破ピース)を活用する
- 4マッチ以上で生成できる範囲爆破ピースを使うと、画面左下にあるキャラのゲージが溜まっていきます。それがMAXになると、どこかのピースがレインボースター(又は、範囲爆破ピース)に変わりますので、それを使って指定されているピースをピンポイントに消していくと良い。
- どうしても難しいと感じるときは、適切なお助けアイテムを使う
- たとえば、インコの絵を取るなら”ボム2個持ち込み”、指定されたピースを取るなら”レインボースター持ち込み”など、ステージのクリア条件に合わせて使用するお助けアイテムを変えると良い。
- コインでのリトライは、あと5手以内でクリアできそうな時にだけ使う
- コインは少量ずつしか溜まりませんので、できるだけここぞという時に使う方が良い。
- お助けアイテムを使うかどうかは、ステージは下見して決める
- パズルを開始後、まだ一度もピースを動かしていないなら”ハート”を消費せずにリタイアできる。(パズル画面右上の[歯車アイコン] → [電源アイコン]をタップする)
- こうすると”ハート”を消費せずにステージを下見できるので、そのステージのクリア条件に合ったお助けアイテムを検討する。難しそうなら積極的にお助けアイテムを使っていこう。
- もしくは、失敗続きで難しく感じた時に使おう。
- 動かせるピースのヒント表示を過信しない
- しばらく何もせずにいると表示される動かせるピースのヒントは、すべてこのヒント通りに動かしてもクリアできないことがある。他に動かせるピースがないかどうか、自分でも探すようにすると良い。
- 特に、1手2手先で4マッチ以上(爆破系ピースを生成)できそうなら、そちらを優先した方がクリアできる可能性が高い。
- 気長に挑戦する
- パズルが解けるかどうかは、多少の運も絡む。
- しかし、解法は必ずあるため、失敗しても根気よく挑戦し続けることが大事!
ストーリーを進める際に必要な”ひらめき”数
必要な ”ひらめき”数 |
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---|---|
プロローグ 「カラフルタイムズ・スクエア」 |
20以下 |
事件ファイル1 「世界にひとつだけのケーキ」 |
51 |
事件ファイル2 「盗まれたニューヨークの女神」 |
78 |
↑事件を解決し、その事件ファイル内のサブストーリーすべてを開放するまでに必要なひらめき数を記載しています。
チュートリアルを兼ねているプロローグ「カラフルタイムズ・スクエア」では数えるのを忘れていたため、あいまいな数値になっているのはご容赦ください……。
事件ファイル1に関してもちょっとだけ誤差があるかもしれませんが、ひとまず”ひらめき”が51(心配なら60)以上溜まっていれば最初から最後までイッキ見できます。
こちらも参考程度にどうぞ。
※リリース直後となる記事執筆時点(2019年5月31日現在)では、事件ファイルは全部で6つ用意されているようですが、私が把握できた範囲のみ記載しております。
さいごに
マッチ3パズルとストーリーの関連が薄いところは気になりますが、両方ともその完成度は高く感じました。
ストーリーで描かれる事件の謎解きも難しすぎません。重要なところは分かりやすく強調表示されますし、会話をよく読んでしっかりと推理すれば解けますので、気持ちよく読み進めることができます。主人公もかわいい。
総じて、パズル好き、ミステリー好きにおすすめできる良作スマホゲームです。(対象の年齢層は少し低めですが、大人でも十分楽しめます)
ですが、個人的には「パズルとストーリーの関連性(”なぜこのマッチ3パズルでなければならないのか?”という理由付け)が薄く感じる」という点だけが、やはり少々気になります。これは私が本作をパズルメインではなく、ストーリーメインとして捉えているからなのかもしれませんが……。
また、課金をしてもパズルを無視してストーリーだけを進めることはできないため、パズルがめちゃくちゃ苦手な方は途中で詰んでしまう可能性も考えられます。その点は一応、お気をつけください。
それでは、今回はこのへんで。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
カラーピーソウト (COLOR PIECEOUT)
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