気づけば、『オーバーウォッチ』1&2の合計プレイ時間が1000時間を超えていました。現時点で、人生で一番プレイ時間が長いゲームです。よく続いたもんですね。
最終的なランクは、ゴールド(一瞬) → シルバー(3年) → ブロンズ(ずっと)。ちなみに、後年は一切ライバルプレイをやりませんでした。やる気がなかったので。
今回は、そんなオーバーウォッチにやっと飽きたというお話。
総括
2016年のオープンベータ時から約8年間。途中1,2年ほどやっていない時期はありましたが、トータルでこれだけ継続したゲームはオーバーウォッチが初めて。そのうちの約99%はソロプレイです。でも、心の底から本当に楽しかったのは最初だけでした。だんだん楽しさが減って苦しくなっていき、終いにはチームプレイすら半ば放棄して惰性でプレイしていました。不思議なもんで、楽しくなくて一旦やめてもしばらくするとまたやりたくなってしまう。ほぼ中毒症状。ブリザードさん、恐ろしいゲームを産み出してくれました。(怖れ半分、褒め半分)
1000時間以上やっても、満足にキャラコンやエイムができません。エイムの感覚がほぼ毎日変わるので、毎回感度調整するのが億劫になりました。ボタンの押し間違いもします。マップや相性などの戦略的な知識をゲーム外で勉強するのが嫌いでした。面倒でした。最初は弟と一緒にプレイしていましたが、腕前と意識(熱量)と成長スピードが違いすぎたので、そのうち一緒にやらなくなりました。
私は負けず嫌いなので、負け続けるとイライラしてきます。周りに八つ当たりしたり暴言を吐くことはありませんが、自分のメンタルを守るため、いつからか勝敗にこだわることをやめました。潔く負けを受け入れるようにはなりましたが、そこから何かを学ぼうとすることはありませんでした。……いえ、正確には”何を学んだり改善すればいいのかわからなかったので、学ぶことすら諦めた”のほうが正しいかもしれません。なので、自分より上手い弟にアドバイスをもらっても、結局その通りできるようにはなりませんでした。
いつまでたっても上手くならない自分にどんどん失望していきます。マッチングする味方にも自分自身にも期待することをやめ、ただ目の前の相手に撃ち勝つことだけに終始するようになりました。色々考えながらやるより、脳死プレイするほうが楽だったからです。いくらマップや戦術を覚えても、そもそも攻撃をまともに当てられないなら意味ないなと思い、途中でキャラ変更するという考えすらできなくなっていました。あんまり面白くはありませんでしたが、撃ち勝ったときは楽しかったですし、なによりこれ以上メンタルがやられることは無くなりました。
また、この経験から諦めグセが付き、何事も本気で取り組むことができなくなりました。実は、昔から自分では本気のつもりなのに、一緒にいる人からは「本気でやれよ!」と言われることがたまにあったのですが、オーバーウォッチでの挫折が最後のひと押しとなり、”本気”って何なのかが分からなくなりました。
なぜそこまでの思いをしながらまたプレイするのか。もうやめればいいのに。自分でも何度もそう思いました。しかし、それでもなぜか、またやりたくなってしまうんです。最初のころに感じたあのときの楽しさ、面白さ、興奮をまた感じたい、と無意識に求めていたのでしょう。
もう一度そこへ至ることは、とうとうありませんでした。
気づき
今年2024年1月、またオーバーウォッチをプレイしていたある日、ふと気づきました。もう何も感じなくなっているな、と。
勝っても負けても、嬉しさも悔しさも感じない。楽しさも面白さも感じない。1試合終わるたびに、やっと終わったとため息をつく。
自分は何を求めて、何を得たくてオーバーウォッチをやっているのか、自問します。「もう自分がこのゲームに向いていないことは分かっているし、これ以上は本当に何もないな」と思いました。
そこでようやく、決別する決心がつきました。もう思い残すことはない、と。呪縛から解放されたような気がしました。
とは言いつつ、新しいキャラが追加されたり、システムが大きく変わるようなアップデートが来たら、またちょっと触ったりもしそうです。しかし、よほどのことがない限り、今までのようにプレイし続けることはもう無いでしょう。
楽しいゲーム、面白いゲームは他にもたくさんあります。これからもたくさん出てきます。これからは、それらに時間と体験を傾けていきます。
さいごに
正直、あ~楽しかった、と両手を挙げることはできません。が、ゲーム自体の評価としては”とても面白い作品”だと私は評価しています。(私は”向いていなかった”だけ)
ただ、1人で遊ぶにはとても辛すぎるゲームでした。自分と同じくらいの熱量で一緒に楽しんでプレイできる人がいれば、少しは違ったのかもしれません。
これから始めてみようかなという方は、どうか1人ではなく、2人か3人以上で一緒にやることを強くおすすめします。また、一緒にプレイする人は、「何があっても暴言を吐かない人」がいいでしょう。もちろん、自分も。強い負の感情をそのまま吐き出してしまうと、簡単に周りを毒沼へと変えていってしまいますので。
まぁ、これもいい経験になりました。少なくとも、FPSというジャンルに対して苦手意識は無くなりましたし、チームプレイの面白さを知るきっかけにはなりましたから。
そういった意味では、オーバーウォッチと出会えたことに感謝しています。
ありがとう、オーバーウォッチ。
さようなら、オーバーウォッチ。
それでは、今回はこのへんで。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。