少し前からゲーム実況界隈で話題となっているカジュアル人狼系ゲーム『Among Us』(読み:アマング・アス、又はアモング・アス)を、友人と4人でやってみました。
結論から言うと、めちゃくちゃ面白かったです!
今回は、最低人数の4人+ボイスチャットありでプレイした感想と、その時の変則ルールについて書いていきたいと思います。
※プレイ時のバージョン:v2020.10.22a
※この記事内の情報は、2020年11月25日時点での情報です。アップデートにより情報が古くなっている可能性があります。ゲーム内容や価格についての最新情報は、公式サイトをご参照ください。
どんなゲーム?
『Among Us』とは、アメリカのInnerSloth社が開発した「宇宙を舞台にしたカジュアルな人狼系ゲーム」。プレイ人数は、4人~10人。
ゲームが始まると、全プレイヤーは「クルー(宇宙船の乗組員。人狼でいうところの”村人”)」と、その中に紛れた「インポスター(偽物。人狼でいうところの”人狼”)」の2陣営にランダムで振り分けられる。
クルー側は、マップ内に設置されているタスク(ミニゲーム)をすべて完了させるか、投票でインポスター側を全員追放すれば勝利。
インポスター側は、クルー側の生存人数をインポスター側の生存人数と同じになるまで減らすか、特定の妨害工作を成功させると勝利。
『Among Us』の特徴↓
- 「アクションパート」と「議論パート」を交互に繰り返し進行する
- クルー側には”全タスクの完了” or "全インポスターの追放"という2つの勝利条件がある
- インポスター側には”クルーの生存人数を同数まで減らす” or ”特定の妨害工作を成功させる”という2つの勝利条件がある
- インポスターは、1回のアクションパート中に何人でもクルーを襲える(※1回実行する度にクールタイムあり)
- 襲われたクルーの死体はその場に残り、死体を発見した誰かが通報ボタンを押す、または緊急会議ボタンを押すことで議論パートが始まる(※通報ボタンは、自分の視界内に死体が表示されている状態でないと押せない。緊急会議ボタンは、死体を見つけていなくても押せるが、押せる回数に制限がある*1。議論パート終了後、死体は消える)
- インポスターに襲われた人、議論パートで追放された人も最後までゲームに参加できる
- 1ゲーム:約15分~30分
- PC版,Nintendo Switch版:520円、iOS, Android版:無料(※スキンなど見た目のカスタマイズに制限あり)
- クロスプレイ対応
終始話し合いのみで進行する人狼とは違い、自キャラを操作するアクションパートがあります。そこでの行動が議論の焦点となるので話し合いに参加しやすく、話し合いのみの高度な心理戦が苦手という方でも楽しめます。(私自身がそうです)
議論パートでは、一応テキストチャットも可能ですが、2020年11月25日時点では日本語に未対応です。友人同士や気心の知れたメンバーで遊ぶなら、別途ボイスチャット(Discord、LINEなど)を併用してプレイすることをおすすめします。
ちなみに、今後のアップデートで日本語にも対応予定とのこと。
追記:2021/03/06のアップデートで日本語化されました!
公式サイトはこちら↓
テンポが良く、「もう一回!」が止まらない
シンプルかつ短時間で繰り返し遊べるよう設計されているゲームなので、ゲーム進行のテンポが抜群に良いです。
議論パートには必ず時間制限が設けられているので、無用に時間を使うこともありません。
正直、遊ぶ前までは「長くても1~2時間くらいかなぁ」と思っていたのですが、終わってみれば3時間以上もぶっ続けで遊んでいました……! 本当にやめ時を失うほど面白かった!!
それと、いくつかの実況動画も見て気づいたのですが、どんなプレイ人数でも本当に1ゲーム約15分~30分ほどで終わっています。
ベースとなっている本家人狼ゲームや一般的なボードゲームなどでは、プレイ人数が増えるほど1ゲームのプレイ時間が長くなる傾向にあります。しかし、『Among Us』は人数に関わらず、1ゲームのプレイ時間がほぼ変わらない。
ゲームメカニクスでの工夫や凝りすぎないシンプルな演出など、このサクサク進行するテンポの良さは本当に素晴らしいです!
愛嬌のあるキャラたち
デフォルメされたシンプルなグラフィックも良いですね。
特にキャラ(クルー)が良い味を出しています。コマ数の少ないアニメーションながら、そのコミカルな姿やいい感じに緩急のついた動き方がちょうど良く、ただ歩いているだけでも愛嬌があります。
ゲーム開始前のロビーでは、みんな無駄にグルグル走り回っていました(笑)
課金要素は見た目のみ
カスタマイズ要素として、「体の色」「帽子」「スキン」「ペット」の4つが用意されていました。
簡単にまとめると、以下のようになります↓
- 無料のiOS, Android版で最初から所持しているものは、一部の「帽子」のみ。(その他の「帽子」「スキン」「ペット」は課金が必要)
- 有料のPC版で最初から所持しているものは、すべての「帽子」「スキン」のみ。(「ペット」は課金が必要)
- 「ペット」はどのプラットフォームでも、別途課金が必要。
- 「体の色」はどのプラットフォームでも、最初から全色変更可能。
もちろん、こういった要素は見た目だけで、ゲーム上の有利不利には影響しません。
中にはちょっと変わったモノもあるので、個性も出しやすいです。
少人数ならではの変則ルール
今回私たちが遊んでいた4人プレイ時のルールをご紹介します。
最初は大人数の実況動画でよくある設定で遊んでみましたが、4人だとゲームバランスが良くありませんでした。なので、設定を微調整しながらプレイしていった結果、最終的に以下のルールに落ち着きました。
(スクリーンショットを撮り忘れたため、細かい設定値までは思い出せませんでした。。(_ _;))
- マップのどこにいても緊急タスクに間に合うよう、移動速度を速めにする
- タスクは少なめにする(ノーマルタスク:1、ロングタスク:1、ショートタスク:2)
- Killクールタイム:20秒(たぶんこれくらいだったと思う……)
- 緊急会議ボタンのクールタイム:10秒(たぶんこれくらいだったと思う……)
- 他人のビジュアルタスクは見えないようにする
- 誰が誰に投票したか分からないようにする
- 議論開始の死亡判明時 or 追放時以外は、常にボイスチャットをONにする(アクションパートでもマイクOFFにしない)
- アクションパート中は、議論に直結しない雑談をする。誰が怪しいなどは言わない(アクションパート中に議論はしない。議論をしたい場合は、緊急会議ボタンを押すか、死体を探して通報する)
- 〈重要〉クルーの人が守ること!↓
- 襲われた人は、すぐにしゃべるのを止める
- 襲われた瞬間に、「あっ!!」などのとっさの声をあげないこと(いつ襲われたのかを明確に他の人に悟らせない)
- 誰に襲われそうか、襲われたのかを言うのは禁止(ゲームが成立しなくなるので絶対にダメ!!)
- 襲われた人は、議論パートが始まるまでマイクONのままひたすら黙っておく(いつ襲われたのか分かってしまうので、Discordなどのツール上でもマイクOFFにしない)
- 議論パートが始まった時、はっきりと死亡が判明したクルーはマイクOFFにする。その後は通常通り、ゲーム終了までマイクOFFのままにしておく。
アクションパートでもマイクONなので、インポスターが誰かすぐに分かってしまいそうですが、そこに関してはハウスルールとしてしゃべらないようにしました。
私も最初は少し不安でしたが、やってみると案外良かったです。タスクをこなしながらおしゃべりしていると、いつの間にか静かになっている人がいることに気づく → 呼びかけても声が返ってこない……。そのときの恐怖感や緊迫感が雰囲気を盛り上げ、思っていたよりも面白くなりました。
インポスター側の難易度が少し上がりますが、もともとプレイヤーが4人しかいないため2人きりになることも多く、このくらいでちょうど良い感じです。ただし、通常ルール時よりも少し頭を使います。
雑談中は発言している人に意識が向くため、話から外れている人を静かに襲ったり、雑談の合間を狙って襲ったり、タスクに集中して黙っているときを狙って襲ったり、わざと自分がしゃべっている最中に(意図的に他の人がしゃべらない状況にして)襲ったりと、少し工夫が必要です。しかし、タイミングさえ間違わなければ意外とバレません。
しかも人数が少ないので、襲う場所によっては全然発見されず、そのまま2人目を襲ってインポスター勝利も普通にありました。勝敗の比率的にはクルー勝利も同じくらいあったので、バランスよく遊べて楽しかったです。
ただし、上記のルールできちんと遊べるかは一緒に遊ぶメンバーやプレイ人数によるところが大きいかもしれません。大人数だとおしゃべり中に致命的なミスをする人が多くなったり、上手くなるにつれてルール上の粗が出てきたりなど、ゲームバランスが崩れる可能性もあります。
大人数でこのルールを採用するときは、ご注意ください。
さいごに
個人的には、インポスターに襲われた時、とっさに声をあげないようにするのが一番難しかったですね。。思わず声をあげてしまうことが何回かありました。「……(タスク中にザシュッ)あっ!!!!」って。
幸い(?)、今回一緒に遊んだメンバーは笑って流してくれましたが、申し訳無さでいっぱいでした。。
もしこの記事でご紹介した変則ルールで遊ばれる方がいましたら、この点もご注意ください。
それと、もう一つ。
『Among Us』は、友人・知人同士や仲間内でボイスチャットをしながら遊ぶことをおすすめします。テキストチャットも一応ありますが、ボイスチャットの方がより楽しめるからです。
時間もそんなにかかりませんし、オンライン飲み会のレクリエーションとしても良いのではないでしょうか。
余談
インディーゲームだから少ないのは予想していたけど、まさか3人で制作されていたとは驚きです……。しかも、リリースされたのは2年前。
このゲーム性にこのご時世、そして開発者が真摯にユーザーと向き合いアップデートを継続したからこそ、今のヒットに繋がっている、と……。
勝負は時の運ともいわれますが、本当に何がいつヒットするのかわからないですね。
それでは、今回はこのへんで。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
Among Us!
InnerSloth LLC無料posted withアプリーチ
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*1:緊急会議ボタンは、1ゲーム中1人1回までにしていることが多い。設定により変更可能。