なんとなく思いつきで作ったお題でしたが、思いのほか拾われていることにびっくり。お題の作成者なのに、誰かが書いてくれた記事を読むだけということになんとなくモヤモヤしたので、私も書いてみることにしました。
初めて遊んだ”デジタルゲーム”
記憶がだいぶおぼろげですが……、たぶん4、5歳くらいの頃。当時よく遊んでいた近所の少し年上の子が持っていたゲームボーイの「スーパーマリオランド」をちょっとだけ触らせてもらったのが、本当に初めて遊んだデジタルゲームだったように思います。
単3電池4本も使うグレーのでっかい初代ゲームボーイですね。とても画面が見にくかった気がする。
幼かったので何をするのかもよくわかっておらず、操作もめちゃくちゃだったように思います。それでも、”とりあえず右に進めばいい”ということだけはなんとなく分かりました。
今ギリギリ覚えているのは、水中ステージで思うように操作ができずやられまくっているシーンですね。動きのある記憶ではなく、静止画のようにパッと一瞬を切り取ったような記憶です。当時は1面すらクリアできませんでした。
このゲームボーイで遊んだ体験以降、ずっとゲームボーイが欲しいと親に言っていましたね~。結局買ってもらったのは、小学3年生くらいの頃でした。
余談
ここからはちょっと余談。私が自分のゲームボーイを手に入れるまでの思い出話です。
小学2年生の頃、クリスマスプレゼントにゲームボーイをお願いしました。上で書いた通り、ずっと欲しかったものだからです。
クリスマス当日の朝、目が覚めて枕元を見てみると……何やらクリスマス仕様にラッピングされた大きめな四角い塊が。私はもちろん「やったー!!ゲームボーイが来たーー!!!」と喜びと期待に胸が踊りまくります。
しかし。ほんの少し、本当にほんの少しだけ……「ゲームボーイってこんなに大きかったっけ???」みたいな気持ちもありました。ですが、それをかき消すくらいには喜びの感情が大きかったです。
そして、いざ開封。
………。
包から出てきたのは、見たこともない流線形の機械が描かれた何か暗い青っぽい箱。これが何なのかは分からなかったのですが、これだけは一瞬でわかりました。
(近くで見守っている両親へ振り向いて)
「ゲームボーイじゃないっっっ!!!!! お願いしたのと違うっっっ!!! なんでっっ!!?」
大号泣。
実は、その1年前のクリスマスにもゲームボーイをお願いしていたのですが、親から「まだ早いんじゃない?来年お願いしようね」と言われ、一度お預けになっていました。その分、今年こそ絶対にゲームボーイが来ると信じ切っていたんですね。その期待が裏切られた結果、朝から大号泣の大絶叫。その日、学校に行くまでずっと泣いていました。気まずそうな両親の顔をまだ薄っすらと覚えています。
で、結局プレゼントの中身は何だったのかというと……なんと「ニンテンドー64」! さらに「スーパーマリオ64」と「マリオカート64」のソフト2本付き!!
思い返すと、ゲームボーイよりはるかに高価で贅沢なプレゼント。しかし、当時の幼い私はそんな最新ゲーム機のことなんて雀の涙ほども知る由もなく、その価値が全くわかりませんでした。(わかっていたらいたで逆に怖いんですけれど)
その日の夜。泣くことはなくなりましたが、まだ不満気で不機嫌そうな私に父がニンテンドー64をテレビに繋げ、それがどんなものなのかを見せてくれました。まぁ、子供らしいというかなんというか……、少し動いているゲーム画面を見せられてコントローラを渡された私はすぐに夢中になりました。そのとき、ようやくこの機械が「ゲーム機」なんだと理解。ゲームボーイが欲しいという気持ちは変わりませんでしたが、朝のクリスマスショックの気持ちはかなり落ち着きました。やっぱりマリオは偉大です。
その数カ月後。やはりどうしてもゲームボーイが欲しかった私は、当時自営業だった父のお手伝いをしつつ何度もお願いし、ついに念願だったゲームボーイ(ゲームボーイポケット)を手に入れました。一緒に買ってもらったソフトは「ポケットモンスター緑」。本当は「赤」が欲しかったのですが、ゲームボーイ本体が買えた店舗には「緑」しか残っておらず。。しばらくだだを捏ねても何も変わらなかったので、しぶしぶ緑にしたという感じです。(あぁ、我ながらなんとわがままな子供だったのでしょう……)
当時のポケットモンスターブームはものすごく、ゲームボーイ本体と合わせて買いに行ったものの、近くのゲームショップや家電量販店を3,4軒まわっても本体やソフトが全部売り切れ。3軒目くらいから父が「今日は帰って、また明日にしない?」と聞いてきましたが、どうしても今が諦められない私は頑なに拒否し続けました。わがまま大爆発。長年ずっっっと欲しかったものがまさに今、目の前まで来ているのにここまできて諦められない!……と。
根負けした父が「次で本当に最後ね。これで無かったら今日はもう帰るよ」と言って最後に寄った家から少し遠くにある某量販店で、ついに売り切れていない商品パッケージを発見!
やっと買えてお店を出たとき、仕事終わりにすぐ車を出してくれていた父は「もうこんなことはこれっきりだからね……」と疲れ切った顔で言われたことを覚えています。ずっと欲しかったものが手に入り満足感に浸っていた私は、このとき初めて父に対し「(あ……。すごく悪いことしていたのかな)」と自身を振り返り、反省。以降、駄々をこねて周りを振り回すことは減っていきました。
……おっと。ちょっとだけのつもりが思ったより長くなってしまいました(汗)
以上、ゲームボーイにまつわる思い出話でした。
初めて遊んだ”アナログゲーム”
しっかり「ゲーム」と認識して楽しんだのは、小学校入学時に渡される”お道具箱”に入っていた「すごろく」。特に駆け引きとかはなく、サイコロの出目分だけ進んで先にゴールした人の勝ち、マス目には1歩進むや戻る、スタートに戻るなどが書かれているシンプルなものです。
完全に運だけのゲームですが、なぜかその”サイコロを振ってコマを進める”という行為そのものがとても楽しかった。休み時間になるたびに、周りの同級生たちに混ざったり誘ったりして遊んでいました。
今でも”サイコロ(ダイス)”が好きなのは、このときの体験や感情の影響が大きいかもしれません。
目の前にサイコロがあったら、とりあえず手に取って振ってみたくなりません? 私は振りたくなります。なんなら無駄に独楽(コマ)みたい回して、回っているところを見るのが好きです。
特に6面以上の多面体ダイスは大好物! 正十二面体ダイスが一番美しい。(持っていませんけど)
……すみません。脱線しました。
余談
こちらでも、ちょっと余談を。
すごろくの前に「じゃんけん」や「鬼ごっこ」「かくれんぼ」などが最初に教えられて覚えた”遊び”だったような気がします。……が、ここではより”ゲーム”っぽいものを挙げてみました。
まぁ、”ゲーム”も”遊び”も似たようなものなので、より厳密に初めてのアナログゲームは?と聞かれれば「じゃんけん」が正しい答えかもしれないですね。でも、気持ち的にはやっぱり「すごろく」と言いたい。だって、心から楽しいと感じたのはじゃんけんよりすごろくなんだもの。
さいごに
どれかのお題でいつか1人くらい書いてくれたらいいな~、程度に考えていましたが、思いのほか多くの方に拾っていただいて驚きました。お題の作成者には、そのお題で書かれた記事の通知が来るので、時間のあるときに楽しく読ませていただきます。
正直、私自身は自己開示や自己表現が苦手で、ブログも書くことより読むことのほうが多いです。このお題も、当初は自分が書くつもりはありませんでした。それでも書こうと思ったのは、このお題で書いてくれた様々な方の記事に刺激を受けたから。そんな気負って書かなくてもいいんだ、と。
小さなことでも巡り巡って自分に影響してくるものだな~、とこれを書きながら感慨に浸っています。”人生は何が起こるかわからないから面白い”というのを、このお題を通してちょっとだけ実感しました。
それでは、今回はこのへんで。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!