2018年5月25日発売され、2019年7月のPS Plusフリープレイでも配信された『Detroit: Become Human』。(読み:『デトロイト: ビカム ヒューマン』。以下、『Detroit』)
今回は、前回のネタバレなし感想記事では書けなかった1周目の私の物語を(細かく書いていくのが大変すぎたので)ざっくりと振り返っていきたいと思います。
※ネタバレ注意!
この記事はストーリー上の重要なネタバレを含みます。最低でも1周目をクリアしてから、ご覧いただくことを推奨します。
コナー編
コナーは、捜査アンドロイドらしく任務を優先しつつも、適度に人間味を感じさせるような選択をしていった結果、ハンクの信用を獲得。数々の変異体事件は解決したりしなかったりと微妙な結果に終わりましたが、アマンダの評価は”信用”となっていたので、まあまあ上手く立ち回れたように思います。
しかし、物語の終盤、ジェリコのリーダーであるマーカスと相対した際、ついにコナーも変異体へと覚醒。
そのまま、マーカスに協力し、サイバーライフタワーの倉庫に格納されている大勢の同胞(未覚醒のアンドロイド)たちを目覚めさせに行きます。
倉庫へとたどり着いた時、もう一人のコナーがハンクに銃を突きつけながら登場。
ここで現れる”ハンクを救うか”、”ハンクを犠牲にしてアンドロイドたちを変異体に覚醒させるか”を迫る選択肢は、かなり悩みました。時間切れ寸前まで迷った末、「変異体となったからには、アンドロイド側についたほうがいいかな」と思い、”ハンクを犠牲にする”を選択。
その結果、ハンクが撃たれ、自らも撃たれ、シャットダウン寸前まで追い込まれます。しかし、間一髪のところでもう一人のコナーに自らの意識(データ)を転送し、死にかけの体を相手と入れ替えることに成功。一気に形勢を逆転させ、ピンチを脱しました。
倒れているハンクに駆け寄ると、「もういいんだ」「俺はこれから息子に会いに行くんだよ」「人間どもをとっちめてこい」、そして最後に「寂しくなるな」と言い残し、ハンクは静かに息を引き取りました。
あんなにアンドロイドを毛嫌いしていたハンクが、コナーとの触れ合いの中で徐々に考えが変わり、最後にはかけがえのない存在となっていたコナーに対する最後の言葉に胸が締め付けられました……(´;ω;`)ブワッ
変異体としての任務を終え、目覚めさせた大勢の同胞と共に外へ出ると、マーカスが亡くなったという報告が。コナーは、あれよあれよという間にアンドロイドたちの新たなリーダーへと担ぎ上げられます。
多くのアンドロイドが集まる広場の壇上に上がるコナー。そこへ、アマンダが再び姿を表したとき、衝撃の事実が発覚します。
コナーの変異、反乱軍の成功。それらは全てアマンダたちの計画通りである、と。
(おそらく、カムスキーとアマンダによるもの)
な、ナンダッテー!! (゚д゚)!
手のひらの上で良いように踊らされていたと知ったコナーは、自害することを考えますが……
ギリギリまで悩んだ末、「ここでコナーが自害してもしなくても、結局この大きな流れを変えることはできなさそうだな……」と諦め、自害をせず、全てをアマンダに委ねることにしました。
(このまま相手の思惑に乗っかるとどうなるのか、見てみたかった)
そして、アマンダは、自らの手中に収めたアンドロイドたちと共に革命を始めようとします。
……というところで、エンディングとなりました。
マーカス編
序盤でカールに「やり返してはダメだ」と言われたとおり、マーカスは殺しを許さず、終始平和的な行動で人間側に自分たちの権利を訴えました。非暴力を持って一貫したデモを行った結果、世論を味方につけることに成功します。
……が、最終局面でのデモ行進の際、バリケードを張って籠城するマーカスたちに対し、FBIのパーキンスが交渉を持ちかけます。
その交渉に応じ、「降伏すれば、命だけは助けてやる」という提案を聞き、悩みに悩んだ末、最終的に人間側の要求を受け入れました。
最後くらいは信じてみても良いんじゃなかろうか、と思ったので。
その結果、デモ行進に参加していた全ての変異体(ジェリコの仲間たち)共々抹殺され、マーカスの歩みはここまでとなりました。
FBIとの交渉に応じる前のジェリコ内での評価、サイモンやジョッシュ、ノースなどの仲間内での評価は上々だったのですが、最後の最後に人間側の要求を受け入れたことで一気に裏切り者に転落したのが、ちょっとショックでした。。
交渉時に言われた助けてやる的な言葉を信じて受けいれたのですが……、私の考えは激甘だったようです。。
いやぁ~、人間の狡猾さと残忍さが際立つ良い演出でした。言葉よりも行動を見て信じるかどうか判断する方が良いのかもなぁ、と学んだような気がします。
カーラ編
そして、カーラですが……。なんと、変異体として覚醒しないまま、早々に幕を閉じました。
”夜のあらし”というエピソードで、トッドに「動くな」と言われたので最後まで動かずにいたところ、そのままアリスが死亡。トッドに「お前のせいだ」と理不尽に逆上されたカーラも(おそらくその場で)破壊され、そこでカーラ編は終了です。
見どころなどは、特にありませんでした。
ちなみにこちら、全世界の選択:3%の結末です。ヮ(゚д゚)ォ!
……いや、そりゃそうだよね。。
(動かなかった理由:「動いたほうが良いのは分かっていたけど……、ここで動かなかったらどうなるんだろうか」「結局はアリスと逃避行するんだろうし、動かなかった時にどういう経緯で逃げることになるのか見てみたい」という、メタ的な発想と変な好奇心があったため)
そんなわけで、私の物語にカーラはほぼ存在していません。
私の物語の結末
コナー編の最後に語られるアマンダの意味深な発言、大統領がアンドロイドの権利を認める発表をしたこと、獲得したトロフィー名が”アンドロイド兵”ということから推察するに、私の物語は「アンドロイドたちが人類に反旗を翻し、革命を起こすことに成功した」という結末になったようです。
※主人公は、コナーのみ生存。
そういえば、結局rA9の正体は最後までよく分かりませんでした。どこかで選択を間違えたり、何かを見落としていたのかもしれません。
一応、アンドロイド側が勝利したというエンディングになりましたが、個人的にはちょっとだけ消化不良感が否めない感じですね。。でもまぁ、これはこれで面白かったです。
フローチャート上の結末
ちなみに、それぞれのフローチャート上のエンディングは以下のようになりました。
※()内は”全世界の選択”です。
《 コナー編:運命の分かれ道 - コナー サイバーライフタワー 》
→ アンドロイドが覚醒した(11%) END
《 マーカス編:運命の分かれ道 - マーカス 行進 》
→ マーカスが仲間を裏切り死亡(3%) END
《 カーラ編:夜のあらし 》
→ トッドがアリスを殺す(3%) END
私の物語は、割と少数派のようでした。
後悔した選択肢
カーラを動かさなかったこと……ではなく、コナーを変異体にしてしまったことが一番後悔した選択肢です。
なぜなら、すでに変異体として大活躍しているマーカスがいるので、それと対をなす(変異体ではない)アンドロイドとして、どのような最後を迎えるのかが見たかったから。実は自分の中でその気持ちに気づいたのが、”変異体になる”を選択した直後だったので、ものすごく後悔しました。
結果的に、それはそれで楽しめたんですけどね(^^;)
また、序盤で早々に終わったカーラに関してですが、そこまで後悔の念はありません。
というのも、あそこで”動かなかった”という行動は、私の本心(面倒事になりそうなところには首を突っ込みたくない、争いは苦手、という”事なかれ主義”)に近い感じの選択でもあったためです。なので、残念ではありましたが、結果は素直に受け入れられました。
ただ、実はプレイ前に一番期待していたシナリオはカーラ編だったので、それが見れなかったのはちょっと残念でしたね。。まぁそこはもうしょうがないので、カーラ編は2周目で楽しむつもりです。
一番好きな主人公は?
1周目クリア時点では、「コナー」です。
事件の捜査パートが面白かったのはもちろん、ハンクとの絆やアマンダとのやり取りなどが良かったですね。常に人間とアンドロイドとの狭間で揺れ動いているプレイヤーに近い立ち位置だったので、もっとも感情移入しやすかったように思います。
マーカスも嫌いではないのですが、コナーほど共感できるポイントが少ないように感じました。
あと、個人的にノースがあんまり好きになれず。。それでも最終的には恋人関係にまでなりましたが(^^;)
ただ、徐々にアンドロイド陣営にとっての英雄的な存在に成り上がっていく様子は、見ていて素直に面白かったです。
カーラは……まぁ、なんというか。。物語が始まる前に終わってしまったので、何とも言えません。まさかあんなに早く終わるとは本当に思っていませんでした。。(- -;)
元々楽しみにしていたのはカーラ編でしたので、ちゃんと進められていれば、カーラが1番になっていたかもしれません。
(2周目に期待)
……とまぁ、私の初回プレイはこんな感じでした。
さいごに
各エピソード単位で細かく書いていくのが想像以上に大変だったので、結構端折ってしまいました。なんとなくの雰囲気だけでも感じてもらえましたら幸いです。
最初の1回だけは、自分の心に従った選択でプレイしてほしいです。
(引用元:『Detroit: Become Human』デヴィッド・ケイジ氏にインタビュー。プレイヤーだけの心を震わせる物語が“生み出されていく”ものを目指した - ファミ通.com)
ホントその通りだと思いました。面白かった!!
ゲーム自体の評価や感想などは別記事として書きましたので、ご興味のある方はこちらもどうぞ↓
それでは、今回はこのへんで。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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